福祉サービス第三者評価
福祉サービス第三者評価とは
1.サービスの質の向上を目指す
現在の福祉サービスは、利用者が選択できるサービスが増えてきています。その分、サービス事業者は質を向上して選ばれるサービス事業者となるように努力することが求められます。
第三者評価を受けることで、サービスの質の向上に向けた課題が浮き彫りにされ、改善へと繋がります。
2.利用者の皆さんへの情報提供
評価結果を公表することで事業の透明性が確保され、利用者の皆さんがサービスを選択する際の参考となります。
福祉サービス第三者評価の仕組み等に関しては、社会福祉法人愛媛県社会福祉協議会のホームページが参考になります。
丸山荘は福祉サービス第三者評価を受審しています
丸山荘は令和4年度までに4回(平成21年度、平成26年度、平成30年度、令和4年度)福祉サービス第三者評価を受審しています。令和4年度の主な結果は次の通りです。
第三者評価機関名
社会福祉法人 愛媛県社会福祉協議会
評価実施期間
令和4年11月2日(契約日)~令和5年3月23日(評価結果確定日)
施設・事業所の特徴的な取組
昭和37年に設立された丸山荘は、長年に渡り、救護施設として中予地域を中心に、生活困窮者等の受け入れや支援が行われている。平成22年以降に、定期的に福祉サービス第三者評価を受審するとともに、評価結果に基づいた積極的な課題改善に努めながら、サービスの質の向上や組織の運営体制の整備に取り組んでいる。また、コロナ禍においても、施設を地域に開放する機会を設けるなど、地域との交流や貢献活動にも取り組んでいる。。
総評
◇特に評価の高い点
令和4年度から新たに就任した所長を中心に、新たな生活スタイルを模索しながら、コロナ禍の食事支援体制や日中作業活動の見直しなどに取り組んでいる。また、記録や届け出など、ICTを活用した福祉サービス情報入力システムが導入され、業務の効率化や職員の負担軽減に取り組むなどの働きやすい職場環境を整え、長年勤務する職員が多いことは、評価することができる。さらに、施設内の各種委員会の活動を活性化させ、現場職員の意見を収集してボトムアップをしながら、改善に繋げられる体制も整備されている。
加えて、施設内の環境整備にも取り組んでおり、利用者のプライバシー保護のために、令和4年度中に、2人部屋をカーテンで仕切り、利用者が個別に落ち着いて過ごせる空間の確保を予定している。コロナ禍の影響により、外出や面会などの制限が設けられているが、市福祉事務所や医療機関等との連携を密に図りながら、地域生活への移行支援等の役割を担うこともできている。
◇改善を求められる点
利用者が地域社会との繋がりを持ちながら、社会参加の機会を豊かに提供していくために、利用者が関係する社会資源をリスト化するとともに、活用できるように分かりやすい表示などの工夫が行われることを期待したい。
また、ボランティアの受け入れの登録手順や事前説明等を文書化するとともに、トラブルや事故を防止するためにボランティアの受け入れ担当職員へ研修を実施するなど、受け入れ体制の強化が図られることを期待したい。
職員における各種資格取得は多く見受けられるが、地域社会に対して専門的な知識の還元などが少ない状況にあるため、救護施設として培った介護・福祉分野における技術や知識等を活用して、さらなる地域貢献へ繋げられることを期待したい。
第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
第三者評価を受審するにあたり、各職員の自己評価、そして全体評価のすり合わせにはかなりの時間を要したが、何ができていて何ができていないか、そして自分たちの強み・弱みを確認する良い機会にもなったと考えている。
受審の結果、説明責任や根拠に基づく支援の重要性について、改めて認識できたことは有益だった。評価の高い点については今後さらに推進し、また改善を求められた点については十分検討を行った上で、職員全体で共通理解、共通認識の上で改善を進めていきたい。
また、コロナ禍前の日常を取り戻す動きが本格化する中、コロナによる重症化リスクは変わらないため、感染予防のための制限された生活が続くことも考えられる。そのため、国が示す具体的な方針を踏まえた上で、地域との交流・地域貢献の機会を増やしたいと考えている。
今後も役職員一体となり支援の質の向上に努め、より良い施設を目指して努力していきたい。
令和4年度の結果の詳細、及び前回の結果は愛媛県庁及び独立行政法人福祉医療機構(WAMNET)のホームページに掲載されています。下記からご覧下さい。(※愛媛県庁は令和4年度のみとなります)
愛媛県庁(健康・医療・福祉→地域福祉→福祉サービス評価→福祉サービス第三者評価について→
福祉サービス第三者評価の評価結果)
独立行政法人福祉医療機構(WAMNET)(障害者福祉→福祉サービスの第三者評価)